血に飢えた三十余年

闘病、労働、音楽と映画

保釈、何とか磐音の作者の戯言

保釈請求がされるとニュース速報が出され、湾岸警察署前にはカメラマンの群れ、出てくると深々と礼をする瞬間を逃すまいと一斉にシャッターを切り、その後もヘリで自宅まで追いかけ回す。オレはOJシンプソン事件のリプレイでも見ているのか?

実際湾岸警察署前には、大勢のファンが詰めかけていたという。声援ばかりだったらしい。そして卓球の反応!電気はああじゃないとな。世間様の声に一方が屈しなければならない時は、相棒がそいつらを揶揄すれば良い。あの釈放の瞬間を笑って見られた人は、心が強い人だと思う。オレはTwitterの動画すら直視出来なかった。やっぱり不愉快なものであることは間違いないから。

それにしても、出演予定だった何とか磐音という映画の原作を書いた小説家は、彼の行為を反社会的行動だと言い切ったそうだ。大した小説家だと思う。その口で太宰あたりも斬ることが出来るのなら大したものだが、まあ無理だろう。小市民による時代小説などというものに構っている時間があれば、芥川でも読んでいよう。小説や表現は、思わず道を外れてしまった人を掬い上げることが出来る、数少ないものだ。それが分からないなんて、随分と人生損をしているじゃあないか。そんな奴らは置いといて、いつまでも踊り続けよう。